今日もまたニンゲンがくる。
何をするでもなく、私の話を聞いて、怪我の具合を聞いて、去っていく。
あいつは何が目当てなのだろう?


私を懐柔して、なついたところで毛を剥ぐ気なのかもしれない。
私を懐柔して、見世物小屋に連れて行く気なのかもしれない。


そんなヤツじゃないと信じたい気持ちと、それを受け入れられない気持ちとで、私はゆれている気がしてならない。