赤人イベント・3段階目くらい

赤人さんは、手にした缶コーヒー見て、黙り込んでる。


赤人「ブラック、無糖だな……」
「コーヒー、ダメでしたっけ?」
赤人「な、んなことねーよ!」


勢い良く蓋を開けると、ごくごくと音をさせながら、一気に喉に流しこんでいく。


「そんな一気に飲まなくても」
赤人「こんな苦いもんチビチビ飲めるか!」
「やっぱり苦手なんじゃ……」
赤人「ちーがう、好きじゃねーだけだ。 お前のそれよこせ」
そう言って私の飲みかけの缶ジュースを素早く奪って、口につけた。


赤人「甘い……生き返るな」
「……私の」
赤人「全部飲んでねーよ、返す返す」
ほらっと私から奪った缶ジュースを返してくれる。
「返されても……」
それを口にするのがなんとなく気が引けて、手にした缶を眺めてしまう。
赤人「ああ? ……間接キスとか気にしてんの? ガキだなー」
「べ、別にそんな事ない、ですよ?」
赤人「ふーん……じゃあさー」


赤人さんが私の手首をつかんで、ぐっと顔を寄せてくる。


赤人「してみる?」