世界観について

魔術と科学が適度に融合した世界。
けれども、魔術を使えるのは生まれ付いての才能(魔力)が必要な為、科学の方が発達している。
魔術は前時代的な物と認識されがち。


イメージ的にはトラチョコとか悠久3のアレに近い。

種族について

この世界に暮している種族は主に5種。
人間・獣人・吸血族・エルフ・魔族。


この中でもっとも繁栄しているのが人間。 もっとも数の少ないのがエルフ。
*1混血の魔族は”悪魔”とされて、どの種族からも疎まれる事が多い。

眷属

人間以外の種族が、*2人間社会で害なく生きていく為の契約的な物を指すことが多い。
ヴィアが実際に眷属としてるのはマルティだけだが、世間的にはアルザ、シュナもヴィアの眷属扱い。

Linga Sharira(店)について

街の外れにある店。
以前はヴィアが適当に変な結界をはってるせいで、「ヴィアが招いた客」もしくは「迷子」くらいしか客が来なかった。
*3数年前にディースがそれを壊してから、かなりオープンで誰でも入れるようになっている。


店の裏手を少し行くと、ヴィアの屋敷がある。
地上3階、地下1階で無駄にデカイ。

*1: シュナの性格がひん曲がってる原因その1

*2:基本的には人間優勢な世界

*3:魔力の強いディースには、ヴィアの結界が効かなかった

ヴィアの場合

騒がしいのは好きじゃないし、出来れば一人で部屋に篭っていたい。
クリスマスだろうと、そう思うのは変わらない。
祝い事をする習慣が幼い頃からあれば、そうも思わなかったかもしれないけれど。
子供の頃のクリスマスなんて最悪の思い出しかないから、出来れば忘れてしまいたい。


もはや爆音にも近いキッチンからの音を聞いていると、ため息がもれる。
「お師匠は言い出した聞かないからね」
あの人に拾われてからというもの、何かがある度にパーティーを催すことになっている気がした。


「今年のケーキは……爆発しないといいのだけど」
去年のクリスマスを思い出したら、何故だか少しだけ、パーティーが楽しみになった。

みつねの場合

鏡に向かって、念入りに髪形をチェックする。
「変、じゃない……よな?」
いつもと同じポニーテールだけど、なんでかいつも以上に気にかかる。


「リボン……つけてみようかな」
去年買って、結局仕舞いこんだままの赤いリボン。
自分には合わないと思いながら、手にとってみる。
「う〜……やっぱり、こう言うのは私のキャラじゃない、よなぁ〜」
合わせて見て、似合わなさにちょっとだけ落ち込んだ。


「そ、そもそもクリスマスだからって特別な事なんてないし」
そう言いながらも買ってしまったプレゼントの包みに目をやる。
「渡せる……かな」
想う相手に、素直に……。
それが出来そうになくて、少し悲しくなった。